南相馬市消防防災センター

Minami Soma City Fire And Natural Disaster Prevention Center

「過去」と「現在」そして復興へ向けた「未来」

消防署機能と広域消防本部機能を併せ持つ南相馬市の復興第1号公共建築。南相馬市は東日本大震災で被害を受けた場所であり、今もなお人々の心の悲しみを感じる。そこで、地域の防災教育拠点として、重要な役割を持つこのセンターは、長い将来にわたり、市民が希望を持てる場所になるべきだと考えた。

両機能の中央の三層吹き抜け空間を、このセンターの中心として象徴的につくりこんだ。その場は、市民に使ってもらえるような防災教育ゾーンとしている。中央のトップライトの光と有機的な螺旋の構成、その象徴的な上昇の空間性がアフォーダンスを発生させ、人々の動きを誘導する。

「建築空間での体験」と「展示空間での体験」から得られる意味や価値をお互いに高め合い、人々に与える印象がより深いものとなる。また、小学校の子供たちや、全国、世界からこのセンターに訪れ、震災の記憶をたどり、さらに希望と勇気を感じ取れる場になることを願っている。

Location

Fukushima, Japan

Year

2015

Category

Fire Station

Structure

Steel

Structural Engineering

Arup

MEP Engineering

EOS plus

Construction

Sekiba Corporation

Exhibition Design

Tetsuo Kobori Architects, Nagayama Architect Office, NOMURA Co.,Ltd., Musegram, mume design

Photograph

Takahiro Arai, Shin Photo Work

Architecture

Tetsuo Kobori Architects + Nagayama Architect Office